第15回アジアペタンク選手権大会について


 今回のアジア選手権大会について、特に男子については、来年マルセイユで開
催される世界選手権大会の予選を兼ねた大会であるため、日本として強いチーム
を派遣することが求められました。アジア連盟からも統一した選考会を開催する
よう指導もありました。しかし、JPBUはこれまで2名ずつの選出を主張し、
統一した選考会に応じることはありませんでした。昨年8月に国際連盟副理事長
のノン氏に宛てた手紙の中に統一連絡協議会の主な仕事は「国際大会への統一し
た日本代表選出の運営と決定」を約束しております。(参照)この合意事項を反故
にし、今回のアジア選手権大会についても2名ずつの選出を最終決定したことか
ら、当協会としては当協会の会員に限らず広く選手を募集した選考会を開催し、
選手を選出をしました。その後、アジア連盟に対し、JPBUが統一した選考会
の開催に応じないこと、2名ずつの選出では技術の差やチームワークもとれず勝
てないこと、国際大会とは、その国の正当な選考会で選出された選手を派遣する
ことが開催国や対戦する各国に対するマナーであること等を述べた理由書を添付
し、エントリーを受け付けてくれるようお願いしました。その結果、一旦はエン
トリー登録を受け付けてくれましたが、その後、これまでの指導とは逆の2名ず
つを選出すること、また、技術の差やチームワークは一切関係ないとの連絡があ
りました。これについては、何故アジア連盟がそのような判断をしたのか、理解
できない点でございます。
 これにより、2名ずつの選出では、当協会としては派遣することを見送る方向
で進めましたが、前述した来年の世界選手権の予選を兼ねているため、出場しな
ければ世界選手権への道が閉ざされてしまい、国際大会を目指し日々努力してい
る選手の夢を奪ってしまうこと、ジュニアのみ当協会の会員だけで派遣できる(J
PBUに該当選手がいないため)状況でありますが、2名ずつを受け入れないと
ジュニアの派遣ができなくなってしまうこと等の事由により、やむを得ず2名ず
つの選出を受け入れ派遣することを決定しました。
 2名ずつの派遣であっても日本の代表であり、少しでも上位に入ることが目標
であります。全く面識もなく技術がどの程度かもわからない選手とチームを組む
ことから、大会前日に合同練習ができる予定で現地入りしましたが、JPBU側
の選手はその日の夜に到着したため、試合当日の僅かな時間だけしか練習するこ
とができないまま、試合に臨みました。選手には責任はありませんが、ダブルス
の試合だと思って出場した選手もいました。ポルテの意味がわからない選手もい
ました。結果、一つも勝つことができず、当協会の選手はもちろんJPBUの選
手も例えようもない無惨な気持ちになり、傷ついたことは大変残念なことであり
ます。
 なお、12月15日に開催されたアジアペタンク連盟総会(統一連絡協議会より小成、
伊久美氏が出席)において、来年の世界選手権のアジアからの出場枠は7であり、
今回のアジア選手権大会の上位12位までのチームから選出することが決定されま
した。日本の男子チームは12位以内を確保すべく努力しましたが、ネイションズ
カップ(ベスト4に入らなかったチームによるトーナメント戦)のカドラージュで
敗戦したため13カ国中単独の13位となり、世界選手権の出場権可能枠である12以
内に入ることができないという非常に残念な成績に終わりました。
 会員・関係者の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしましたが、来年度において
は、より良い選手選出ができるよう努力してまいりますので、ご理解くださいま
すようお願い申し上げます。
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