ボール(ブール)スポーツの歴史 ORIGIN | ||||||
有史以前の人々は石などの物体を投げ、獲物や敵に命中させる技を子どもの頃から身につ けたと言われています。自己防衛や食料を確保するなど、生きるためには、物を正確に投げ る術を覚えなければなりませんでした。この投げる動作の中には、力量、技術、身体を伸ば す動作や集中力といった、ボール競技に必要な条件が全て含まれていたわけです。投げると いう動作は、元来戦闘的な行為だったのです。 ずっと後になり、人間は石を研くことを知り、握ったり転がしたりしやすくするために石 を丸くするようになりました。こうしてボール競技に必要な「投げる」「転がす」という基 本的な動作を覚えたのです。そして、球形の石を転がして標的に近づけ、相手の近い球をぶ つけて弾き飛ばすというゲームが発明されました。単純で自然な動作の組み合わせでボール 競技が誕生したのです。ボール競技の原型ができたのは、紀元前10世紀頃と推定されていま す。 古代ギリシャでは、スファエラ(球形の意)と呼ばれる球技がおこなわれていたことは文献 で明らかになっており、古代ローマでもカラカラ寺院には、今のボール球技と同じようにボ ールを投げている人々、ポイントを測定している人のフレスコ画が残っています。さらに中 世になるとボール競技があまりにも盛んになり過ぎたため、フランス国王シャルル5世が、 「ボール競技に興じる暇があるなら、弓矢の訓練をして戦時に備えよ」とボール競技の禁止 令を出したほどです。 ボール競技は何世紀にもわたってヨーロッパの人々の間で親しまれてきたわけですが、物 理学者のアンペア、思想家のラブレー、デイドロ、スペインの画家であるゴヤなど後生に名 を残した天才達もボール競技をこよなく愛したことは有名な語りぐさとなっています。 このボール競技は、いつしか「ブール」と呼ばれるようになりました。ブールと言えば、 一般的にはスポール・ブール(フランス語)、ボッチャ(イタリア語)を指しますが、広義では 「ペタンク」、「プロヴァンサル」、「ラッファ」、「ローンボール」などもブールが変形 した競技とみなされています。 |
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ペタンクの歴史 ORIGIN | ||||||
ペタンクは、1910年に南フランスの港町ラ・シオタで生まれたボールスポーツです。プロ ヴァンサルという助走をつけて投球するゲームが、全員が同じ場所から投球するようになり ピエタンケ(「両足を揃える」の意)からペタンクになったと言われています。発祥国フラン スでは500万人以上がプレーを楽しんでおり、その内40万人がペタンクのライセンスを持ち様 々な大会に参加しています。 ペタンクが親しまれる理由は、どこでもほんの少しのスペースで気軽にプレーできるとこ ろにあります。ゲームではたった1球で形勢を有利にしたり、大量得点をとったりするとこ ろに面白さがありますが、そのためには集中力を必要とし、巧妙な戦略や高度な技術を身に 付けなければなりません。思い通りの投球ができたり作戦が的中した時には、この上ない爽 快感があるものです。 |
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日本におけるペタンクの歴史 HISTORY | ||||||
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